伊坂幸太郎氏の『アヒルと鴨のコインロッカー』を買った。まだ、最初の方をちょこっと読んだだけだが、なかなか面白そう。
しかし、このタイトルは何だろう?
『オーデュボンの祈り』では、鳩が出てきた。
著者は鳥好きかな?私と同じく。

シンプルな言葉が、並べ方ひとつで、いとも簡単に場面の「絵」を写し出す装置になる。これは一種の魔法だなぁ・・・。

大学入学を機に、主人公が関東の実家を離れ、北の方で一人暮らしをはじめる。アパートへの初めての訪問者は、しっぽの先が曲がった黒猫。

アパートで荷解きをする主人公の姿に、実家を初めて離れN潟で大学生活を始めた時の、自分の姿がそのまま重なった。

そういえば、私の最初の訪問者も猫だった。
玄関を開け放ったまま荷解きをしていると、いつの間にか野良猫が入り込んでいた。
茶色のぶちが入ったかわいい猫だった。
それからも、よく近所で見かけたので、私は密かに「マチコ」という名前をつけてかわいがっていた。
オスだったが。

久々に思い出した。マチコはまだ元気でいるだろうか・・・。

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