先週に引き続き、夕方から、T田BBでPC作業をし、
夜は、またMzさんと一緒に食事。
職場のTWさんから美味しいと聞いていた「ムロ」という、餃子専門店に行くことに。

予想外の外観だった。築30〜50年だろうか、間口の狭い古い一軒屋で、看板が無ければ飲食店であることは判らない感じだ。
その小さな古い建物の引き戸をあけると、中は人・ひと・ヒト!人がギュウギュウ詰め!
まず目に飛び込んできたのは、狭い調理場で作業をする5,6人の店員さん。
10人くらい座れるカウンターは既に満席だった。
餃子を焼くジュウジュウという音、野菜を炒める音、鍋が触れる金属音・・・。店内は、活気に溢れている。

「2名です」と伝えると、店の出入り口のすぐ左手にある階段で二階へどうぞ、と言われる。
階段は、下から8段目くらいまで、ぎっしりスリッパが並べられている。
「下駄箱は上にありますので、靴は持っていってください」
おお!斬新なシステム!
「それから、テーブルにメニューがありますから、注文が決まったらこれに記入して、ここまで持ってきてください」
と、伝票を渡される。
おおっ!?これまた斬新っ!セルフサービスかな?

一番下段のスリッパを履き、8段目くらいまでのスリッパを、仕方なく踏み踏みしながら、Mzさんと私は2階へ上がる。
「ねぇねぇ、もしかしたら、料理も取りに行くのかなぁ(笑)」
顔を見合わせ、期待感を込めて笑う。

2階は、思ったよりも広かった。
3〜4人掛けの円卓が、5つ。古い民宿の浴場に併設してある卓球場のようなイメージだ。
なんだか、落ち着く。とても雰囲気がいい。
まだ、誰もおらず、貸しきり状態だった。
道路側の窓辺に面した、特等席と思しきテーブルを陣取る。

まるで、夏の夜のようだ。時折、涼しい風が吹き込んでくる。
線路が近いので、電車の通過音も、うるさくない程度に聞こえる。
他の窓からは、隣の建物の屋根が、手で触れるほど間近に見えた。

とりあえず、ビールとサラダと餃子2皿を記入し、用紙を下へ持っていく。
すると、1分もしないうちに、私たちが上り下りした階段とはまったく反対側にある、店の一番奥側の扉が開き、突然、店員さんが現れた。
おぉっ、あちら側に内階段があったのか!

まず、サラダと小鉢がテーブルに置かれた。
続いて、店員さんは、2階に置いてある、白い小さな冷蔵庫から
瓶ビールと、真っ白に曇ってしまうほどキンキンに冷えたグラスを取り出した。

乾杯!
舌で味わう前に、眼と耳でで十分色々なことを楽しんだ。
なんて贅沢なひと時だろう。

もちろん餃子も美味かった。

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